高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。
これは哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉です。
「Carlosさんの趣味はなんですか?」と質問された時、
「最近はアウトドアを嗜んでおります。」と答えると思います。
でも、本当の本当は、アウトドア用品のお店を自分の脚で巡るパトロールの方が趣味なのです。
僕の心を整えてくれている「アウトドアショップパトロール」について考察してみました。
インドア派な僕がアウトドアにハマった理由
10年ほど前はクーラーの効いた部屋でテクノを聴きながらウイニングイレブンを一日中やることが僕の中での一番贅沢な時間でした。
そんなインドアな僕が真逆のアウトドアにハマったのは、子供が2人生まれて高まる家庭のプレッシャー(おもにお金)と、歳とともに責任も徐々に増えてきて高まる仕事のプレッシャー、その両サイドからぐいぐいプレスされているようなストレスを感じている頃、吸い寄せられるように入ったスポーツ量販店でした。
それまで全く興味を感じなかったキャンプ用品たちになんか心惹かれたわけです。
鉄とかプラスチックとか木とかでできた日常生活にはあまり必要ではないアーティスティックで楽しげな道具たちをカチャカチャ触ったり、座ってみたりしているうちに、とても癒しを感じたのが最初の最初でした。
そのうちに様々なブランドの存在を知り、キン消しブーム、ビックリマンシールブームと共に育ってきた僕は、知れば知るほどにアウトドアブランドの奥の深い世界に無限の可能性を見出したのでした。
僕がパトロールに没頭する5つの理由
僕がアウトドアショップパトロールにハマるのは以下の5つの理由なんだと自己分析しています。
お金がないから吟味するしかない
いきなり身も蓋もないですが、残念なことに好きなものを好きなタイミングに好きなだけ買える境遇にいないので、ニーチェの言葉の通り、自分の脚を使うしかない部分があります。
パトロール自体が僕を癒してくれる
前述の通りですが、ある人にとってはAKB、ある人にとっては鉄道模型、僕にとってはキャンプ用品売り場のパトロールだったわけです。
実際に触ってみることができる
ネットショップは安いし、とても便利なのですが、僕にとっての買い物の楽しさとは現場で触って悩んでみることなんですよね。
限定価格に出会える
小売店もネットに対抗するために、最安値を下回る値段を限定数量やタイムセールで出すことがあります。そして決算のタイミングやシーズンオフには50%OFFの新品に出会えたりすることも。
ごく稀にお宝に出会える
特にリサイクルショップですが、僕の場合だと写真のコールマンのクーラーボックスとミニクーラーボックス、ジャグの3点セットで1,999円(税込)を発見。
四星球を見つけた悟空レベルでテンションが上がり、即購入しました。2,000円以下ですもの。
パトロールすべきお店(アウトドアに限らず)
僕の癒しスポットとそれらの特徴、注意点などアウトドアショップパトロールの心得を簡単にご紹介します。
スポーツ量販店
アルペン、スポーツデポ、スポーツオーソリティ、ヒマラヤなど
テントなどの大物からシェラカップなどの小物、炭などの消耗品も揃っています。結構セールだったりもやっていたりするので、要パトロールです。各社PB(プライベートブランド)のアウトドアグッズも充実していてコスパも良いです。
最近はアルペンアウトドアーズなどの専門性の高い量販店も増えています。
アウトドア専門店
モンベル、好日山荘、SWEN、WILD-1、エルブレス、ロゴスショップなど
アウトドア専門店でしか出会えないNEMOとかMSRとかNORDISKとか超かっこいい(けど高い)ブランドに出会えるのが魅力です。
家電量販店
ヨドバシカメラ、ビックカメラなど
大手家電量販店にはアウトドア用品売り場がある店もあります。ポイント還元もあるので、場合によってはすごくお得に買えたりもします。
ホームセンター
カインズ、コーナン、ビバホームなど
ホームセンターにも実はアウトドアグッズが豊富です。コールマンやロゴス、キャプテンスタッグなど一般的なブランドが中心ですが、メーカー品が突然値引きされて売られていたりもするので、シーズンの変わり目は要パトロールです。
非アウトドア系専門店
コストコ、ニトリ、イケア、ユニクロ、ワークマンなど
これらのお店もアウトドア目線でみれば結構楽しめます。ユニクロやワークマンはスポーツ&アウトドアに適した機能性ウェアが低価格で売られていたりしますし、ニトリやイケアなんかは靴箱が収納ボックスになるのでは?など想像力を働かせながら見る楽しさがあります。
リサイクルショップ
ブックオフバザール、2ndストリート、トレジャーファクトリーなどの大手から、地元系のリサイクルショップまで
一期一会なところがあり、お宝に出会える時の喜びはたまらないです。ただ中古品なのに新品と同じぐらいの価格で売っている物もあるため。買いだ!と思っても一旦ネット検索をおすすめします。
100円ショップ
ダイソー、セリア、キャンドゥなど
昨今のキャンプブームに合わせてキャンプアウトドアコーナー的な売り場が用意されていたります。セリアのグッズは見た目も良く気に入って使っているものもあります。
(写真はセリアの2019年アウトドアシリーズ)
シーズン商品は売り切れ次第終了になることが多いため、欲しいものは見つけた時に買った方が良いです。100円だし。
パトロール仲間のお父さんに敬礼
今日もお店の中を一人でキャンプ用品を真剣なまなざしで見つめる同じようなパトローラーのお父さんとたくさんすれ違いました。
まず売り場で想像するんです。そのキャンプグッズを使って「かっこよく料理をする自分」「焚き火をしながら語らう家族」「ハンモックで子供たとが楽しそうに遊ぶところ」そんな夢がアウトドア用品売り場にはたくさんあるんです。
すれ違う度に心の中で「お互い頑張りましょう」と敬礼をしています。