どーも。台風が過ぎて急に涼しくなったので、焚き火がしたくて堪らないサラリーマンキャンパーのCarlosです。
今回は、全焚き火ファンに読んでもらいたいジャック・ロンドンの短編小説『焚き火』をご紹介します。100年以上前の小説ですが、むちゃくちゃ面白いです。アウトドア好き・焚き火好き必読の書と言っても過言ではありません。
『焚き火』あるいは『火を熾す』
以前、『オススメ焚き火本』6選という記事を書いた時に、6選のうち3冊(エイヴィン・ベルグ、寒川一、村上春樹)に引用されていた焚き火ラバーとして読んでおかなければいけないジャック・ロンドンの伝説的な作品です。
先日やっと図書館でみつけて読むことができました。
なかなかみつからなかった理由は、原題『To Build Fire』というタイトルに対して、『火を熾す』『焚き火』『火をつける』といったいろいろな邦題がつけられていたため、今回『極北の地にて』に入っている『焚き火』がそれだと分からず、『火を熾す』では検索にかからなかったからです。
『焚き火』は、真冬のアラスカを1匹の犬と野営地に向かって歩く1人の男が、焚き火を熾さないと死ぬという状況で、時間とともに生命の危険と焦りを感じながら追い詰められていくというストーリーです。
おどろくほどシンプルな内容ですが、手に汗握るリアリティさとスピード感に引き込まれました。
その臨場感のある描写に、BBQでぜんぜん火がつかなくて冷や汗かきまくったあの僕の焦りがフラッシュバックしました。
ジャック・ロンドンとは
100年前のアメリカの作家で、ゴールドラッシュのアラスカ・クロンダイクという極北の地に金を掘りに行って、自ら経験した極限の状態を小説にしまくって、違った意味でゴールドを掘り当てた激レアさんみたいな人です。
今回初めて読んだのですが、『焚き火』以外の6編も(極北の地にて、生の掟、老人たちの結束、千ダース、生命にしがみついて、マーカス・オブライエンの行方)全てアラスカの厳しい自然の中で主役の生き死に関わる殺伐とした話ばかりなのですが、たんたんとしてどこかユーモアがある文章で引き込まれてしまいます。
例えが映画で恐縮ですが、コーエン兄弟の『ファーゴ』と雰囲気が似ていて、あの映画が好きな人はハマるんじゃないかと思います。
キャンプにいけない週末に、オイルランタンの火を灯しながらウィスキーをストレートでちびちびやりながら読んだらたぶん最高の癒しになると思います。
もし家に薪ストーブがあればもっと最高です。
まとめ
以上、ジャック・ロンドンの短編小説『焚き火』をご紹介しました。
ハマりました。
まさか100年以上前の小説をここまで楽しんで読めるとは思いませんでした。
もちろん、焚き火やアウトドアにハマっているからこそ感じるリアリティに惹かれたという部分もありますが、結構多作の作家のようなので、図書館やブックオフでチェックしていこうかと思います。
昔読んだレジェンドオブレジェンドの野田知佑さんの『ユーコン川を筏で下る』もまた読みたくなりました。
冒頭にも書きましたが、やっと涼しくなり、そろそろ焚き火のシーズンでワクワクしています。
焚き火道具の手入れをしようかな。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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