「カヌー持って帰るか?」と父親に言われた。
数年前にむこうの家に行った時に、庭にあったカヌーをみておもむろにそう言われ残念ながら断りましたが、相変わらずズレた父親の言葉がちょっと嬉しかった。
うちの極小マンションに入るわけがない。
こどもの日、母の日、次は父の日。この時期はこういった家族の記念日が続きます。今年はコロナウイルスの影響で、いつも以上に家族についていろいろと考えさせられます。
リアル「人生の楽園」
うちの父は定年後に夢だった古民家をかなりの田舎に購入して母親と2人で移住し、リアル「人生の楽園」を謳歌しています。
家には薪ストーブもあって庭で薪割りを楽しみ、近くの温泉に行ったり、スキーにいったり、WOWOWをみたり、悠々自適を絵に描いたような恐ろしいほど羨ましい生活を送っています。
Carlosは小学校のころ、バブル時期の第一次キャンプブームにどハマりした父親によくカヌーに連れて行ってもらいました。
親の心子知らず
って本当にそうだなと思います。
自分に子供が生まれ「時間というものはかけがえのないものだ」とようやく気づきます。
僕自身も子供の頃は、なんでわざわざ車に乗って遠いキャンプ場まで行くんだろう。と思っていました。
自分が親になってみなければ、親の気持ちはわからないということなんですね。
人生は一度きりで、父親の経験も一度だけ
子供達の誕生日って毎年あるって思ってしまいますが、よく考えると実はその歳のその子の誕生日は人生のなかでたった一日だけなのです。
同じように子供からすれば「またキャンプなの?」かもしれないですが、2020年に子供達といっしょにテントを準備してキャンプ飯をつくるというその日は一回きりなんです。
ちびまる子ちゃんのたまちゃんのお父さんじゃないですけど、今の娘の写真は今しか撮ることができません。だからこそ家族との時間はとてつもなく大切なんだと思います。
子育てだって一回きり
父も今の僕と同じように、子育てのことを試行錯誤しながら、かけがえのない時間を大切にしたんだと思います。
30年以上経ってタイムマシーンのように今の自分と当時の父の気持ちがシンクロした気分になりました。
僕が、今キャンプにハマっているのも、こういう大人になったのも親の影響が大きいと思います。そういう意味でも自分の選択や行動って子ども達にとってとても重要なのだと改めて思いました。
コロナが収束したら会いに行こう
今は新型コロナウイルスの影響で、他県ナンバーの車が田舎に行くのは自粛した方がよいので、ゴールデンウィークはリモート里帰りです。
久しぶりに電話したら、相変わらず人の話を聞かない(笑)。
むちゃくちゃ遠いんですけど、このコロナが収束したら子供達を連れて会いに行ってあげたいと思います。
途中でキャンプもしよう。